2004年05月24日

「行間」というには、省略され過ぎでした

5月17日の記事 に、Kazuaki さんという方からトラックバックを頂きましたので、また少し追記して、こちらからもトラックバックする事にします。

まず、

30歳独身男Kazuakiの映画日記:世界の中心で、愛をさけぶ(2回目)

「僕は過去のシーンよりも現在のシーンで、思いっきり泣いてしまう。亜紀の死の悲しさよりも、朔が亜紀の最期の言葉を聴くことができて、本当に良かったと思うから。」

なるほど。こういう見方もあるんですね。きっと、同じ感想を持った方もいらっしゃるでしょう。 それに、この映画、男の方が泣けると言う意見もあったりしますね。 朔の成長過程などに、感情移入し易いからかも知れません。

それから、「劇中の亜紀にどこまで惚れ込めるかで、感じ方は変わるでしょうね。」とも書かれており、それもなるほど、なのです。(私も単純に泣きましたし。)

ただ、このKazuaki さんは、

律子とのことは運命としか考えられない。そもそもなぜこの二人が惹かれ合ったか見えてこないから、なおさらそうとしか考えられない。

とも、書かれてるんですね。
しかし、実際、その点こそ、たぶん女性には、結構「引っ掛かる」部分になり、そしてそれが「泣けない」理由の一部にもなったり、私のように「その先」に期待して観たのに、はずされた、っていう問題点を生んだりしてるんじゃないでしょうか。

で、何かスッキリしない気分だった私は、

「指先の花」(文庫)「指先の花 -映画『世界の中心で、愛をさけぶ』律子の物語-」を読んでみたのです。

これは、ある意味、売り手側の思うツボだったりするのかも知れませんが、結果としては読んで良かったです。この本だと、すんなり泣けました(笑)。

勿論、律子と朔の出逢いも書かれていますし、さらに、律子と朔が、きちんと「対話」しているので、やっと「律子がかわいそう」っていう気分も治まりました。
それに何より、朔に対して、「彼との結婚に漠然とした不安を抱いていた。」という事が書かれており、その後、その気持ちをきちんと乗り越えられるようになるまでの会話や行動などが描かれているので、とてもスッキリします。

ただ、ラストは、映画に似てるんですけど、ね。でも、そこに至るまでの「プロセスが違う」ことが、やはり最大の問題でした。

と、いう事で、私は、やはり、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」は、映画単体としては、イマイチな作品だったという結論です。

そうそう、かめむしこ さんが書かれていた、「(まいた)骨はいつから持っていたんだ?あのときと同じく墓から盗んできたのか?」の解答なども、この本には書かれていたりします。勿論、全ての疑問が無くなった訳ではありませんが、あまりに省略され過ぎた「映画」の方とは全然違います。(と言うことで、かめむしこ さんにも、「お知らせ」の意味でトラックバックしておきましょう。)

ただ、この本でも、登場人物は、皆 綺麗に書かれ過ぎてはいますけど、ね。(つまり、「嫉妬」だとか、そういったものは出てきませんので、その点のリアリティーはあまり高くは無いのですが。)

投稿者 savabigi : 23:55 | [ 映画・テレビ, 書籍・雑誌 ] | コメント (12) | トラックバック (24) | ↑↑↑

2004年05月15日

きみの知らないところで世界は動く

小説「きみの知らないところで世界は動く」珍しく、本を読んでみた。

片山恭一さんの「きみの知らないところで世界は動く」という小説。95年の作品らしい。
やっぱ、「世界の中心で、…」は、ストーリー的に読む気にならなかったので。(^_^;)

内容的には、優しく、淡々としたお話。「はっ」とするほど、物語が動くのは、最後の一割(30ページ)ほどと言っても過言では無いかも。
ちょっと切なく、若かりし頃を思い出して懐かしくなるような感じもある。文章なども、今となっては、多少古風な感じかな。
今現在、学生をしている若い人たちの中には、「はまる」人も居るだろうなぁ、とも思う。

主人公の性格などには、自分にも通じる部分もあったりはする。
ただ、私は、ボロボロ泣けるようなお話ではなかったな。

投稿者 savabigi : 23:56 | [ 愛媛, 書籍・雑誌 ] | コメント (0) | トラックバック (16) | ↑↑↑

2004年04月10日

世界の中心で…

最近、「世界の中心で、愛をさけぶ」の試写会の告知が結構流れているが、この映画の原作者「片山 恭一」さんは 愛媛県の出身らしい。(と、昼休みに更新)
原作だけでも百数十万部売れ、その後漫画家(?)さんとのコラボレーション等も出ているようだ。
(またまた日本沈没地図(愛媛県)用ネタでした。) (^_^;)

【 リ ン ク 】
◆「世界の中心で、愛をさけぶ」(amazon)
◆「世界の中心で、愛をさけぶ」(小学館)
◆「世界の中心で、愛をさけぶ」(東宝)
◆「片山 恭一」(はてなキーワード)
◆「片山 恭一」(WEB本の雑誌:作家の読書道)
◆「片山 恭一」(九州発読売新聞:博多湾燦々)
(にしても、片山さんの略歴がまとめられているページ、ちょっと少なくて、リンク先に困ってしまいました…。)

投稿者 savabigi : 13:16 | [ 愛媛, 映画・テレビ, 書籍・雑誌 ] | コメント (0) | トラックバック (26) | ↑↑↑