Movable Typeのインストール手順


名称

mtinstall - Movable Typeのインストール


要約

このドキュメントは、お使いのマシンにMovable Typeシステムをインストールする手順を説明しています。


要件

Movable Typeをインストールするには、以下が必要です。


MOVABLE TYPEのインストール

ダウンロード

配布パッケージはMovable Typeのウェブサイト、http://www.movabletype.jp/download.shtmlからダウンロードできます。

Movable Typeのダウンロード用配布パッケージには、2つのバージョンがあります。 一つはシステムを起動するのに必要な外部ライブラリをすべて含んだバージョンで、もう一つはMovable Typeのシステムだけが含まれたバージョンです。 ホスティング・プロバイダーに必要なモジュールがすべてインストールされている場合は、外部ライブラリが付属していない「ライト」バージョンをダウンロードします。 それ以外は、外部ライブラリを含む「フル」バージョンをインストールします。このバージョンは外部ライブラリのインストールを後で個別に行う必要がなくなるので、インストールが楽になります。

ダウンロードしたファイルは.tar.gzフォーマットまたはzipフォーマットで保存されています。これにMovable Type配布パッケージのファイルが圧縮されています。 このアーカイブを展開します。

(アーカイブの展開手順についてサポートが必要ですか?).

サーバー上のPerlの設置場所の確認

以下のファイルは、Perlスクリプトのファイルです:mt-add-notify.cgimt-check.cgimt-comments.cgimt-load.cgimt-send-entry.cgimt-tb.cgimt-search.cgimt.cgimt-xmlrpc.cgi、およびmt-view.cgi。 これらのファイルの1行目には、ウェブサーバー上のPerlの設置場所までのパスが記述されている必要があります。これは通常、#!/usr/bin/perlです。 Perlがサーバー上の異なる場所に存在する場合は、1行目のパス名をたとえば/usr/local/bin/perlのように変更する必要があります。 パス名を変更する必要がある場合は、各ファイルの1行目の最後にある”-w“を削除しないよう注意します。これはPerlの警告機能を有効にするためのもので、警告機能は常にオンにしておくことが重要だからです。

ウェブサーバー上のPerlの場所を調べるには、ホスティング・サービスのサポート・ページなどを参照してください。 もしくは、シェル(コマンド行)を実行できるアカウントを持っており、シェルに精通しているユーザーは、アカウントにログインした後、以下のコマンドを実行することもできます。

    $ whereis perl

これは、システム上でのPerlへの1つ以上のパス名を教えてくれます。

注:mt-db-pass.cgiは拡張子が.cgiですが、通常のPerlスクリプトではありません。したがって、このファイルには、Perlのパスを記載しないでください。

インストール先のディレクトリ

設定

  1. mt.cfgを開く
  2. ダウンロードしたMovable Typeフォルダからmt.cfgファイルを選び、テキスト・エディタで開きます。

  3. Movable TypeのURLを設定する
  4. CGIPathで始まる行を、Movable Typeをインストールしたインストール先のディレクトリのURLを指すように変更します。

    たとえばMovable Typeをhttp://www.your-site.com/movabletype/にインストールした場合、CGIPathの行を以下のように変更します。

        CGIPath http://www.your-site.com/movabletype/

    注:URLにはスラッシュ(/)が最後に含まれていることをしっかり確認します。

  5. データベース・オプションを設定する(MySQL、PostgreSQL、SQLiteが対象)
  6. Movable TypeがサポートするSQLデータベースを使わない場合は、このステップを飛ばしてください。

    mt.cfgの編集に使っているテキスト・エディタで、以下の行を加えます。

        ObjectDriver driver_name
        Database database_name
        DBUser database_user

    driver_nameDBI::mysqlDBI::postgresDBI::sqliteのいずれかである場合は、database_nameがデータを保管するためのSQLデータベースの名称で、database_userがデータベースに接続するユーザー名です。

    SQLデータベースが別のホスト上で動作している場合は、DBHostを使ってホスト名を指定します。

        DBHost database_host

    SQLデータベースがlocalhost上で動作しているものの、ソケットの設定が標準とは異なる場合は、DBSocketを使うとソケットへのパスを設定できます。

        DBSocket /path/to/mysql.sock

    SQLデータベースがデフォルト以外のポートで動作している場合は、DBPortを使ってポートを指定します。

        DBPort port_number

    注:MySQLまたはPostgreSQLを使う場合、指定したデータベースはインストール時点で必ず存在している必要があります。Movable Typeはデータベースを自動生成しません。

    : SQLiteを使う場合、ユーザー名は必要ありません。database_nameはデータベース・ファイルの名前を指します。 データベース・ファイルには任意のファイル名を付けられます。たとえば、mtdbなどがよい例でしょう。 database_nameに、データベース・ファイルの保管先であるディレクトリの名前を入れます。 例:

        Database db/mtdb

  7. directory">データベース・ディレクトリへのパスを設定する(Berkeley DB対象)
  8. Movable TypeがサポートするBerkeley DBを使わない場合は、このステップを飛ばしてください。

    mt.cfgの編集に使っているテキスト・エディタで、以下の行を変更します。

        DataSource ./db

    これを以下の行に変更します。

        DataSource /FULL/PATH/TO/DB

    この行の/FULL/PATH/TO/DBは、あなたが作成したdbディレクトリまでのフルパス名で置き換えます。 たとえば、ディレクトリを/home/melody/dbに作成した場合、この行は以下のようになります。

        DataSource /home/melody/db

  9. configure_path_to_static_files">スタティック・ファイルへのパスを設定する
  10. インストール先がcgi-binでない場合は、このステップを飛ばしてください。

    mt.cfgファイルのStaticWebPath値を、スタティック・ファイル (imagesdocs、およびstyles.css)の保管先に指定したディレクトリのURLに設定する必要があります。 たとえば、ウェブアクセス可能なエリアのルートに、スタティック・ファイルを位置させる場合、以下の行をmt.cfgに足します。

        StaticWebPath /mt-static/

  11. セキュリティ機能を使用可能にする
  12. サーバーにcgiwrapまたはsuexecがない場合は、このステップを飛ばしてください。

    cgiwrapとsuexecが提供する高度なセキュリティを有効にするには、mt.cfgファイルに以下の行を加えます。

        DBUmask 0022
        HTMLUmask 0022
        UploadUmask 0022
        DirUmask 0022

  13. mt.cfgを保存して閉じます。
  14. mt.cfgファイルを保存してテキスト・エディタを終了します。

  15. SQLデータベースのパスワードを設定する
  16. MySQLまたはPostgreSQLを使っていない場合は、このステップを飛ばしてください。

    セキュリティ上の理由から、あなたのSQLデータベースのパスワードをmt.cfgに保管しないようにしてください。 代わりにmt-db-pass.cgiというファイルに保管する必要があります。

    テキスト・エディタでmt-db-pass.cgiを開きます。 以下の行を見つけます。

        database_password

    database_passwordを、SQLデータベースへの接続時に使用するパスワードに置き換えます。

    mt-db-pass.cgiファイルを保存してテキスト・エディタを終了します。

ファイルのアップロード

  1. ウェブサーバーに接続する
  2. FTPプログラムを開き、ウェブサーバーに接続します。

  3. ファイルをアップロードする
  4. Movable Typeのインストール先に選んだディレクトリが存在しない場合は、FTPプログラムで新たに作成します。 次にインストール先のディレクトリを開きます。

    Movable Typeの配布パッケージにあるすべてのファイルを、ウェブサーバーにアップロードします。

    インストール先がcgi-binの場合:imagesdocs、およびstyles.cssは、スタティック・ファイル用に指定した場所へアップロードしてください。

    注:FTPでファイルをアップロードする際、通常はバイナリ・モードでアップロードしなければいけませんが、ファイルによってはASCIIモードでアップロードする必要があるものが存在します。 この操作を間違えると、スクリプトは動作しません

    ASCIIモードでアップロードする必要があるファイルとフォルダ: docslibextlibmt.cfgstyles.csstmplschemassearch_templatesplugins、およびすべてのCGIスクリプト(mt.cgiなど)

    バイナリ・モードでアップロードする必要があるファイルとフォルダ: images

  5. 権限を設定する
  6. CGIスクリプト(.cgiで終わる名前のファイル)の権限を755に設定します。

    権限を755に設定すると、システムのすべてのユーザーがRead(読み取り)とExecute(プログラム実行)の権限を持ち、所有者だけがWrite(書き込み)の権限を持つようになります。

    お使いのFTPプログラムがダイアログボックスなどで権限を設定する場合は、以下のように設定します。

    Unixシェルで権限を設定する場合は、以下のコマンドを実行するだけです。

        $ chmod 755 mt*.cgi

  7. Movable Typeのデータベース用ディレクトリを作成する
  8. Berkeley DBまたはSQLiteを使わない場合は、このステップを飛ばしてください。

    Movable Typeのデータベース保管場所に指定したディレクトリを開きます。

    新しいディレクトリを作成してdbと名付けます。

    Movable Typeをcgiwrapまたはsuexec下で起動していない場合は、このディレクトリdbへの権限を777に設定します(UnixシェルではCHMODを使い、ディレクトリの属性を変更します)。

    権限を777に設定すると、システムのすべてのユーザーがRead(読み取り)、Write(書き込み)、およびExecute(プログラム実行)の権限を持つようになります。

    お使いのFTPプログラムがダイアログボックスなどで権限を設定する場合は、以下のように設定します。

    Unixシェルで権限を設定する場合は、以下のコマンドを実行するだけです。

        $ chmod 777 db

  9. ウェブログのディレクトリを作成する
  10. ウェブログ・ファイルを保存するディレクトリを作成します。 このディレクトリは、ウェブログを保存する場所として指定したディレクトリになります。

    Movable Typeをcgiwrapまたはsuexec下で起動していない場合は、先ほど作成したディレクトリdbへの権限を777(上記参照)に設定します。

Perlモジュールのチェック

Movable Typeは、Movable Typeのプログラムのほかに、いくつかの標準Perlモジュールが必要です。 Movable Typeの配布パッケージの「フル」バージョンをダウンロードした場合は、DB_FileDBD::mysql、およびImage::Magick を除き、必要なモジュールがすべて揃っています(配布パッケージから除外されているモジュールはコンパイルが必要なため、Movable Typeと共に配布することができません)。 これらのモジュールがサーバーにインストールされているかを調べ、インストールされていない場合は、以下のステップに従ってインストールします。

Movable Typeはいくつかのオプション機能を利用するときに、オプションのPerlモジュールを必要とします。 これらオプション・モジュールの一覧は、後述の「オプション・モジュールのチェック」セクションのステップ1に記載されています。ご利用のウェブサーバーに、あるオプションのモジュールがない場合、そのモジュールがどのオプション機能で必要なのかは後述します。 これらの機能を使用する場合は、該当するモジュールをインストールする必要がありますが、使用しない場合は必要ありません。

ウェブ・ブラウザを開いて、あなたのサイトにあるmt-check.cgiのURLにアクセスします。 たとえば、あなたのサイトがhttp://www.your-site.com/で、Movable Typeのファイルを/mtディレクトリにアップロードした場合は、http://www.your-site.com/mt/mt-check.cgiのURLにアクセスします。

mt-check.cgiは、必要なモジュールがサーバーにインストールされているかどうかをチェックするPerlスクリプトです。 このスクリプトの実行時に”500 Internal Server Error(500 内部サーバー・エラー)”が表示された場合は、まず、スクリプト権限を755(上記参照)に設定し、ファイルをASCIIモードでアップロードしたかどうかを確認します。 それでも問題が解決しない場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。

スクリプトが正常に実行されると、"CHECKING FOR REQUIRED MODULES”などのメッセージを表示します。 スクリプトの実行の結果、必要なモジュールがすべてインストールされていると表示された場合は、「システムの初期化」まで進んでください。

必要なモジュールをインストールする必要がある場合やオプションのモジュールが必要な場合は、以下の手順に従ってすぐにインストールしてください。

システムの初期化

ウェブ・ブラウザを開いて、あなたのサイトにあるmt-load.cgiのURLにアクセスします。 たとえば、あなたのサイトがhttp://www.your-site.com/で、Movable Typeのファイルを/mtディレクトリにアップロードした場合は、http://www.your-site.com/mt/mt-load.cgiのURLにアクセスします。

mt-load.cgiは、Movable Typeデータベースに初期化データ(最初の投稿者、1つのウェブログ、およびいくつかの初期テンプレート)をロードするPerlスクリプトです。 このスクリプトの実行時に”500 Internal Server Error(500 内部サーバー・エラー)”が表示された場合は、まず、権限を755(上記参照)に設定し、ファイルをASCIIモードでアップロードしたかどうかを確認します。 それでも問題が解決しない場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。

スクリプトが正常に実行されると、mt-load.cgiは正常動作していることを表示します。 問題があった場合は、エラーが生じたということを表示します。エラーへの対処手順は、「トラブルシューティング」を参照してください。

非常に重要なセキュリティに関する注記:

mt-load.cgiが正常に実行されたら、Movable Typeのインストール先のディレクトリからmt-load.cgiを削除してください。 mt-load.cgiを放置しておくと、他者があなたのインストールしたMovable Typeにウェブログを作成し、あなたのデータにアクセスできるようになる可能性があります。 mt-load.cgiをMovable Typeのインストール先ディレクトリから削除しないと、重大なセキュリティ・リスクを負うことになります。 したがって、すぐに削除してください。


MOVABLE TYPEの起動

システムのインストールは完了しました。使い始める準備は万全です。

  1. ウェブ・ブラウザを開いて、あなたのサイトにあるmt.cgiのURLにアクセスします。 mt.cgiはMovable Typeのメインのアプリケーションです。 たとえば、あなたのサイトがhttp://www.your-site.com/で、Movable Typeのアプリケーションを/mtディレクトリにインストールした場合は、http://www.your-site.com/mt/mt.cgiのURLにアクセスします。

    すると、ウェブ・ブラウザにMovable Typeのログイン・プロンプトが表示されるはずです。 表示されない場合は、権限の設定をチェックし、CGIスクリプトをASCIIモードでアップロードしたかどうかを確認します。 それでも問題が解決しない場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。

  2. 投稿者名をMelody、パスワードをNelsonにしてログインします。

  3. まず最初に、投稿者名とパスワードを変更します。 変更するには、「プロフィールの編集」をクリックし、そこで投稿者名とパスワードを変えます。

  4. 次に、最初のウェブログを設定します。 システムにインストール済みのFirst Weblogという既存のウェブログが、Movable Typeでの最初のウェブログ設定に役立つでしょう。 First Weblogには既製のテンプレートがいくつか付属しており、編集や削除によって好きなように変更できます。 ただし最初は変更しないでそのまま使った方が、Movable Typeのテンプレートのタグと構造がよくわかり、うまく使い始めることができるでしょう。

    ウェブログを目的に合わせて設定するには、「ウェブログの管理」の「First Weblog」をクリックした後、「ウェブログの設定」をクリックします。 ウェブログを任意の名称に変更し、説明を入力します。

    次にパスとURL情報(ローカル・サイト・パスサイトのURLローカル・アーカイブ・パス、およびアーカイブのURL)を設定します。 「ローカル・サイト・パス」および「サイトのURL」の値は、パスの例を示すため、デフォルトで表示されています。「ローカル・サイト・パス」および「ローカル・アーカイブ・パス」の値を設定するときには、相対パスより絶対パス(“/”で始まるパス)の利用を推奨します。 これら4つのフィールドはすべて必ず入力してください。 これまでのインストール作業で、既にウェブログのディレクトリは作成されているはずです(上記の「ウェブログのディレクトリを作成する」を参照). ローカル・パス(サイトおよびアーカイブ用)にそれらのディレクトリまでのフルパス名を入力します。 次に該当するURLを、それらのディレクトリに対応するように入力します。

    そのほかの設定もあなたのウェブログに合うよう編集し、最後に「保存」を押します。

  5. インストールはこれで終了です。 これ以降は、ウェブログへのエントリーの投稿や、テンプレートの編集など、いろいろなことができるようになります。


必須およびオプションのPerlモジュールをインストールする手順

インストールすべきモジュールは、あなたのシステムにインストールされていないモジュールだけです。 mt-check.cgi(「Perlモジュールのチェック」を参照)を実行して、どのモジュールが必要かを調べます。

HTML::Templateをインストールする必要がある場合

  1. FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリを開きます。

    extlibというディレクトリが存在しない場合は、作成します。 そしてそのディレクトリを開きます。

  2. 以下のURLからファイルをダウンロードします。
        http://www.movabletype.jp/cpan/cpan-HTML-Template.tar.gz

  3. .tar.gzアーカイブを展開します(アーカイブの展開手順についてサポートが必要ですか?)。

  4. extlibディレクトリ(ステップ1参照)内に、HTMLという新しいディレクトリを作って開き、cpan-HTML-TemplateアーカイブからのTemplate.pmファイルをその新しいHTMLディレクトリにアップロードします。 アップロードした後、Template.pmextlib/HTML/Template.pmにあるはずです。

    アーカイブの残りのファイルは無視します。

Image::Sizeをインストールする必要がある場合

  1. FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリを開きます。

    extlibというディレクトリが存在しない場合は、作成します。 そしてそのディレクトリを開きます。

  2. 以下からURLでファイルをダウンロードします。
        http://www.movabletype.jp/downloads/Image/Size.pm

  3. ウェブサーバー上のextlibディレクトリで、Imageというディレクトリを作成し、それを開きます。

  4. 先ほどダウンロードしたSize.pmをこの新しいImageディレクトリにアップロードします。

  5. アップロードした後、Size.pmextlib/Image/Size.pmにあるはずです。

File::Specをインストールする必要がある場合

  1. FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリを開きます。

    extlibというディレクトリが存在しない場合は、作成します。 そしてそのディレクトリを開きます。

  2. 以下のURLからファイルをダウンロードします。
        http://www.movabletype.jp/cpan/cpan-File-Spec.tar.gz

  3. .tar.gzアーカイブを展開します(アーカイブの展開手順についてサポートが必要ですか?)。

  4. ウェブサーバー上のextlibディレクトリで、Fileというディレクトリを作成し、それを開きます。

  5. 先ほどダウンロードしたSpec.pmをこの新しいFileディレクトリにアップロードします。

  6. Specディレクトリをこの新しいFileディレクトリにアップロードします。

  7. アップロードした後、Spec.pmeextlib/File/Spec.pmにあり、Specディレクトリはextlib/File/Spec/にあるはずです。

DB_Fileをインストールする必要がある場合

Movable Typeを、あなたが管理者としてアクセスできるWin32のマシンにインストールする場合、Perl Package Manager (PPM)を実行してDB_Fileをインストールすることができます。 「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行...」を選択してppmと入力し、プログラムを実行します。 PPMが実行されると、プロンプト(ppm>)が表示されるので、その後に”install DB_File”とタイプします。

    ppm> install DB_File

Movable TypeをLinux/Unixマシンにインストールする場合は、サーバー管理者にDB_File をインストールするよう頼んでください。 あなたが管理者である場合は、まず最初にBerkeley DBライブラリ(http://www.sleepycat.com/からダウンロード)をインストールする必要があります。そして次にDB_File Perlモジュール (http://search.cpan.org/からダウンロード)をインストールします。

DBD::mysql、DBD::Pg、またはDBD::SQLiteをインストールする必要がある場合

サーバーが必要とするDBDモジュールがない場合は、Movable TypeがサポートするBerkeley DBデータベース(デフォルト)の使用を検討してください。

Berkeley DBサポートを使用しない場合は、ホスティング・プロバイダーに連絡して、DBIモジュール、およびデータベースの接続に必要な上記のモジュールのいずれかをインストールするよう依頼する必要があります。 Movable TypeがサポートするSQLデータベースを使うためには、これらのモジュールが利用可能であるだけでなく、あなたのアカウントがSQLデータベースにアクセスできることが必要です。

CGI::Cookieをインストールする必要がある場合

  1. FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリを開きます。

    extlibというディレクトリが存在しない場合は、作成します。 そしてそのディレクトリを開きます。

  2. 以下のURLからファイルをダウンロードします。
        http://www.movabletype.jp/cpan/cpan-CGI.tar.gz

  3. .tar.gzアーカイブを展開します(アーカイブの展開手順についてサポートが必要ですか?)。

  4. CGI.pmファイルとCGIディレクトリを、extlibディレクトリにアップロードします。

  5. アップロードした後、CGI.pmeextlib/CGI.pmにあり、CGIディレクトリはextlib/CGI/にあるはずです。

LWP::UserAgentをインストールする必要がある場合

  1. FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリを開きます。

    extlibというディレクトリが存在しない場合は、作成します。 そしてそのディレクトリを開きます。

  2. 以下のファイルをダウンロードします。
        http://www.movabletype.jp/cpan/cpan-LWP.tar.gz
        http://www.movabletype.jp/cpan/cpan-URI.tar.gz

  3. .tar.gzアーカイブを展開します(アーカイブの展開手順についてサポートが必要ですか?)。

  4. cpan-LWPディレクトリにlibというディレクトリがあります。 それを開き、LWP.pmファイルをASCIIモードでextlibディレクトリにアップロードします。 次に再びASCIIモードで、LWPHTTPNet、およびWWWディレクトリをextlibにアップロードします。

  5. cpan-URIディレクトリからURIというフォルダとURI.pmというファイルをASCIIモードでextlibにアップロードします。

  6. アップロードした後、extlibには少なくとも以下のファイルとディレクトリがあるはずです。
        extlib/LWP.pm
        extlib/LWP/
        extlib/HTTP/
        extlib/Net/
        extlib/WWW/
        extlib/URI.pm
        extlib/URI/

SOAP::Liteをインストールする必要がある場合

  1. FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリを開きます。

    extlibというディレクトリが存在しない場合は、作成します。 そしてそのディレクトリを開きます。

  2. 以下のファイルをダウンロードします。
        http://www.movabletype.jp/cpan/cpan-SOAP-Lite.tar.gz

  3. .tar.gzアーカイブを展開します(アーカイブの展開手順についてサポートが必要ですか?)。

  4. cpan-SOAP-Liteディレクトリにlibというディレクトリがあります。 それを開き、SOAPXML、およびXMLRPCディレクトリをASCIIモードでextlibディレクトリにアップロードします。

  5. アップロードした後、extlibには少なくとも以下のファイルとディレクトリがあるはずです。
        extlib/SOAP/
        extlib/XML/
        extlib/XMLRPC/

File::Tempをインストールする必要がある場合

  1. FTPサーバーに接続し、Movable Typeをインストールしたディレクトリを開きます。

    extlibというディレクトリが存在しない場合は、作成します。 そしてそのディレクトリを開きます。

  2. 以下のURLからファイルをダウンロードします。
        http://www.movabletype.jp/cpan/cpan-File-Temp.tar.gz

  3. .tar.gzアーカイブを展開します(アーカイブの展開手順についてサポートが必要ですか?)。

  4. ウェブサーバー上のextlibディレクトリで、Fileというディレクトリがない場合は、作成し、それを開きます。

  5. Temp.pmファイルを新しく作成したFileディレクトリにアップロードします。

  6. アップロードした後、Temp.pmextlib/File/Temp.pmにあるはずです。

Image::Magickをインストールする必要がある場合

Image::Magickのインストールには、ImageMagickライブラリのコンパイル、およびこのライブラリを利用するためのPerlモジュールのインストールが必要になります。 このモジュールをサーバーにインストールする場合は、システム管理者にインストールしてもらえるかを尋ねる必要があります。 Movable TypeはImage::Magickがなくても問題なく機能します。Image::Magickはオプションです。用途はアップロードした画像のサムネールを作成することに限られます。


そのほかの手順および情報

f2sの問題点

警告:f2sアカウントでMovable Typeを起動すると問題が生じることが報告されています。 こうした問題はディスク容量が少ないときに限って発生しています。あなたのf2sアカウントのディスク容量が低い場合は、Movable Typeの起動に十分注意してください。データベースの更新時にディスク容量が不足すると、データが破損する恐れがあります。 このエラーはほとんどいつでも修正できるものですが、修正は非常に面倒です。 この問題は必ずしもMovable Typeまたはf2sに特異的なものではありません。ファイルの更新時にディスク容量がなくなると、こうした問題は発生しがちです。

インストールの手順へ

サーバー上にあるPerlのバージョン

サーバー上にあるPerlのバージョンが分からない場合は、以下の3つの方法のいずれかを試してみてください。

  1. ISPが(おそらく)提供しているサポート・ドキュメントをチェックします。

  2. ISPに問い合わせます。

  3. ウェブサーバーにシェルでアクセスできる場合は、サーバーにtelnetでアクセスし、以下のコマンドを実行します。
        $ perl -v

    このコマンドはウェブサーバーのPerlのバージョンを表示します。

インストールの手順へ

tar.gzアーカイブの展開

Movable Typeの配布パッケージや、ほとんどの必須またはオプションのPerlモジュールは、Gzipで圧縮されたTARアーカイブの.tar.gzフォーマットで保存されています。 Unixをお使いの場合は、gunziptarを使うと、これらのアーカイブを展開できます。 例:

    $ gunzip file.tar.gz
    $ tar -xvf file.tar

Macintoshをお使いの場合は、Stuffit Expanderがこれらのアーカイブを展開します。 Windowsをお使いの場合は、Lhasa等で展開できます。

注:Movable Typeの配布アーカイブを展開した後、1つのフォルダの直下にだけ、たくさんのファイルが存在しており、サブフォルダなど、階層的なディレクトリ構造が存在しない場合は、Movable Typeのインストールはうまくいきません。 この問題は通常、Winzipのウィザード・モードでアーカイブを展開したときに発生します。それが原因の場合は、上記のようにクラシック・モードでWinzipを使うようにしてください。

cgiwrapまたはsuexecの使用

cgiwrapおよびsuexecはウェブサーバー上にある特別のツールで、これによって、あなたのCGIスクリプトがウェブサーバーのスクリプトとしてではなく、あなた自身のスクリプトとして実行できます。 ウェブログやdb ディレクトリに権限を設定する必要がなくなるため(ただし、CGIスクリプトに対しては依然として権限を設定する必要があります)、Movable Typeのインストールが簡素化されます。また、あなたのウェブログ・ディレクトリに書き込めるのは、あなただけになるため、セキュリティが向上します。

サーバーにcgiwrapやsuexecがインストールされているかどうかは、ホスティング・プロバイダーに問い合わせないとわからない場合もあります。 ただし、Movable Typeによっても、cgiwrapやsuexecがサポートされているかどうかが推測できます。 mt-check.cgiの実行時に、サーバーにあるPerlのバージョンを報告する行の下に、以下の行があるかどうかチェックします。

    (Probably) running under cgiwrap or suexec

この行は、サーバーにおそらくcgiwrapまたはsuexecがインストールされているだろうことを示しています。

インストールの手順へ

Win32を設定する際のヒント

Movable TypeをWin32サーバー用に設定するときは、次のヒントを念頭においておきます。

  1. たとえば、DataSource設定のため、ファイルシステムのフルパスを指定するとき、サーバーによっては、初めにドライブのアルファベットを挿入すること、および円記号(\)を使用する必要があるものもあります。 例:
        DataSource d:\full\path\to\db

mt.cfgの保護

Movable Typeをcgi-binディレクトリから実行していない場合は、Movable Typeのインストール先ディレクトリにある.htaccessファイルに以下の数行を加えて、mt.cfgファイルを保護することを推奨します。

    <Files mt.cfg>
        <Limit GET>
        deny from all
        </Limit>
    </Files>

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