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2005年04月28日
ビデオ「ＬｏｖｅＬｅｔｔｅｒ」
何か、キャストを見ただけでは、惹かれるものがなかったのに、お話は良かった。
95年の各映画賞を独占したというのも納得。
淡くて、切ない映画。
悲惨な事故のシーンや、父が病死するシーンなんて全然無くても、哀しみは充分伝わる。
ほろ苦い感じに、ちょい泣き。
ディープラネット - DVD「Love Letter」
神戸に住む博子は、２年前にフィアンセの藤井 樹を山の遭難事故で失っていた。
偶然、藤井が昔小樽に住んでいたことを知った博子は、悲しみを癒すために一通の手紙を小樽宛に出した。
ところが、返ってくるはずのない返事が博子の元へ届く。やがて博子は、差出人の藤井 樹が同姓同名の別人だと知る。
ただし、返事をくれた藤井 樹は博子の知る藤井 樹と中学時代のクラスメートで、しかも女性だった…。
【以下、ネタバレあり】
最初、手紙の相手がよくわからなくて置いていかれそうになったけど、後でちゃんと解るようになってた。
伏線もきちんと描き込まれてて、中盤までは脚本の良さが伝わってくる。
中山美穂の髪型がいい感じ。
二役の二人（？）が、下手に同じ画面に収まってたりしないのも良かった。
（北海道で、一度だけ「ニアミス」があったけど。）
中学時代の藤井樹（男）（柏原 崇）しゃべらな過ぎ。もうちょっと絡んだ方が、話がふくらんで良かったのでは？
一方、豊川悦司が、関西弁でしゃべりまくるのが、結構対照的かも。
中学時代の藤井樹（女）（酒井美紀）、瑞々しいね。中山美穂に似てるか？、っていうのは疑問だけど、でも、回想シーンも良く出来てるから、その点は全然気にならなかったな。
そうそう、「私、好きだったんですよ。幸せになってくださいね。」なんて言われてしまった時の、博子の泣きそうな表情、何とも言えない切なさだった。
じいさんが、おんぶして走るのも感動。
結果が見えてても、それなりにトシだから、「ワシの命に代えても、」なんていうセリフ、結構リアリティーがあったし。
病院に着いた母が、時計を見て、安堵の表情をするもの良かった。
突然絶たれた、相手への想いを引きずるという話は、先日観た「ヴィタール」でもあった。
但し、男と女が逆のパターン。あっちは、解りにくい映画だったけど。
たぶん、きちんと「別れましょう」みたいなのが無かった時って、余計、「残る」んだろうなぁ。
博子と談笑していた藤井樹（男）の母（加賀まりこ）が、会話の途中から突然嗚咽に変わるシーンなんかは、凄い緊張感で、ドキリとするよ。
「あなたの思い出だから」って、手紙を返すのは、イマイチ、ピンとこなかったけど、博子は、きっと新しい道を歩き始めるので。
最後に返した本から、当時の直筆似顔絵が出てくる、なんていうのは、思い切りベタな設定なんだけど、淡い感じのこの映画にはピッタリだった。
ラストのナレーションは良いね。
投稿者 savabigi : 2005年04月28日 04:59 | [ 映画・テレビ ]
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