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2005年05月16日
映画「バタフライ・エフェクト」
「あの時ああしていれば…」っていうお話。
乱暴に言えば、タイムトラベル系（苦笑）。
設定なんかは面白いんだけど。
日本向けのコピーでは、「切ないラスト」みたいな感じを謳っていたと思うけど、私には、そんなに「切ない」って感じじゃなかったなぁ。
【 goo 映画の紹介文 】
バタフライ・エフェクト - goo 映画
幼い頃から度々記憶を失っていたエヴァンは、治療のため日記をつけ始める。13歳の頃、エヴァンは幼なじみのケイリーたちと悪戯をして大事故をひき起こすが、その瞬間も彼の記憶は空白だった。
やがてエヴァンは引っ越すことになり、虐待傾向のある父と乱暴な兄トミーと暮らすケイリーに、「迎えにくる」と伝え残す。
時が経ち、大学生となったエヴァンは、記憶を失うこともなくなっていた。
しかし、昔の日記を見つけた時から、エヴァンの意識に変化が起きる。
ちなみに、タイトルの「バタフライ・エフェクト」とは『一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起きることもある』という事だそうで、『初期のごく僅かな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じさせる』というカオス理論の例えとして有名なんだって。
【以下、ネタバレあり】
実際、ＤＶＤとかには、違うラストも用意されてるそうだが、ある種、それってずるいよね。
「売る」ための手段みたいに思えるし。
それに、作り手側の「明確な主張はどこに？」って思ってしまう。
それは、この劇場版でもちょっと感じられるところ。…、つまり、あれだけ幾つものバージョンのやり直しが出来る、っていう設定そのものが、ずるくて、結果的に「緊迫感」や、（こうするしかなかった）っていう様な「必然性」にとってマイナスになってしまったのでは？と思う。
私としては、『腕を…』、っていうパターンの時で終わってしまってもよかった、なんて思ったり。（悲劇になっちゃうけど。）
実際、父のセリフにもあった様に、「神の真似をしちゃいけない（←当然うろ覚え）」っていう事の重みも出てくるし。
少なくとも、「物語」の当初の「ねらい」としての、「彼女を救う」っていう目的は達成されたわけだし。
私だったらどうする？、なんて事も考えないではないけれど、結局、「やり直し」が出来ないからこそ、「今」を一生懸命生きるべきなんだと思うなぁ。
その結果として、多かれ少なかれ、不幸な出来事にも遭遇する場合だってあるし、或いは自分の失敗をきちんと責任とったりしなきゃいけない事だって起きたりもするよね。
でも、そうやって人間って成長していくはずなのだから…。
実際、この映画の終わり方って、「出逢わなければ良かった」みたいな「逃げ」の選択でしかない様な気がしてならないんだけど、違うだろうか…。
投稿者 savabigi : 2005年05月16日 04:43 | [ 映画・テレビ ]
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