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2005年02月17日
映画「きみに読む物語」
映像は、とっても綺麗。
特にオープニング、スカルが河を行くシーンは、ため息もの。
その昔、私、ちょっとだけ、ボートやってたからね。
しかーし！、この涙もろい私でも、「泣け」と言われて泣けるワケぢゃないんだな、これが。
やっぱ、ラストとか、「タネ明かしのシーン」とかですね。
それなりに大切なんですよ。
でも、ね。
私も、実はもっと驚く事実が隠されてるのかと思って、エンドロールまで期待し続けちゃったんですよ。（笑）
だから、結局、私にとっては、「それだけ」の映画でしかなかったんです…。
【以下、ネタバレあり】
若い頃の話に感情移入出来ず、（ヒロインが好みじゃ無い）、ノアが選ばれた理由も分からず、婚約者も…。
こう感じてしまうと、この映画の大半が、何かサメザメとした感じに見えてくるんだけど。
ノアとアリーの若き日の恋物語。
でも、アリーの母親だって、実はお金よりも…。
で、あの結末！…うーん。(>_<)
そうそう、「こうしなきゃ！」って「老いた本人」が言ってしまうほど、若い頃はダメだったんでしょ？！
これじゃ、やっぱ、アリーが「相手のことを好き」っていう想いがイマイチ伝わってこないよ。
まぁ、完璧な恋愛なんて出来るワケないけど、ほんとに好きなんかい？、オマエ？、って思ってダメなんだよね。
本音でぶつかり合ってたからこそ、喧嘩も絶えなかった二人。
一生、ぶつかり続けるんだ！って言うノアの求愛の叫びのシーンはジンとするものもあったけど。
２０歳ぐらいの若いカップルとかには良いかも。
あ、でもラストの良さは、たぶん大人にしかワカンナイから、結局どっちつかずの中途半端だよね。
「老いてもなお、…」っていうところまで引っ張るには、若い頃のアリーがあっさり「婚約」しちゃうシーンで、嘘っぽさ爆発だし。
こう考えてくると、結局、この映画で泣ける人は、とってもシアワセな人なんじゃないか？、と。
何の疑いも無いほど、どっぷりと「彼に愛されている」若い女の子とか、そんな感じの人。（但し、愛される事は重視しても、自分が愛する事に対しては無頓着だったりする様な「若さ」溢れる女の子たち。）
「ストーリーとしても普通」って、うっそぉ！
若い二人のお話だけだったら、「良くある」って事だよね。でも、この映画、それだけじゃないんだよ。
なのに、「それだけじゃない」部分の見せ方を失敗してるからなぁ…。
「いま」がそれなりに良くて、「過去」には熱烈な恋愛を経験してて、そのどっちも良いんだけど、一本の映画に「まとめる」時に失敗しちゃってる様に思う。
ほんと、「期待」が全て。
ツボが違うと、こうも外れるのか、という、良い(?)見本でした。
【 2005/02/24 追記 】
その後、他のサイトで、絶賛されている方も多くて、え〜？、何で〜？、と思っておりましたところ…、
「きみに読む物語」The Notebook｜Cinema,British Actors
育ちも性格も全く違う２人。
「うまくいきっこない」と言いながら、サムは続ける。
「それでも僕は努力する」（←うろ覚え）
サムは、ぶつかり合いながらでも、アリーを理解しようと、２人でうまくやっていこうと努力する。と言ってるのに、じゃ、アリーは？
アタシを愛して。
アタシをいい気持ちにさせて。
アタシに傅いて。
Give＆Takeじゃなくて、Takeばっかり。
何か「斬り！！！」って感じですね。素晴らしい。
似たような感想をお持ちの方がいらっしゃって、ちょっとホッとしましたので、トラックバックさせて頂きましょう。
(^-^)
投稿者 savabigi : 2005年02月17日 13:48 | [ 映画・テレビ ]
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コメント
初めまして。こんにちは。
TBありがとうございましたm(__)m
どこを周っても皆様「泣けた！」ばっかりで、あたしゃひねくれてるわよ(--; と思っていました(苦笑) でも、どーーしても泣けなくて。
＞こう考えてくると、結局、この映画で泣ける人は、とってもシアワセな人なんじゃないか？、と。
＞何の疑いも無いほど、どっぷりと「彼に愛されている」若い女の子とか、そんな感じの人。＞（但し、愛される事は重視しても、自分が愛する事に対しては無頓着だったりする様な「若さ」溢れる女の子たち。）
ものすごぉぉぉぉく同感です。
愛“される”ことには貪欲なんだけれど、“愛する”は？と思います。
ぶった斬りの私の感想、共感していただけて嬉しかったです。
私もTBさせて頂きました！
投稿者 alex : 2005年02月24日 19:14
alexさん、初めまして。
コメントどうもありがとうございます。
alex_san> どこを周っても皆様「泣けた！」ばっかりで、あたしゃ
alex_san> ひねくれてるわよ(--; と思っていました(苦笑)
alex_san> でも、どーーしても泣けなくて。
いえいえ、ひねくれてなんてないと思いますよ。
私も、泣ける予定（？）で観てましたから、エンドロール終わる迄、こんなはずじゃ無い…、なんて感じでした。
(>_<)
alex_san> ものすごぉぉぉぉく同感です。
alex_san> 愛“される”ことには貪欲なんだけれど、“愛する”は？と思います。
そうなんですよ。
でも、ご家庭のある男の方でも、泣けてる方もいらっしゃって、やっぱ「ツボ」の違いかな？、なんて考え中です。（笑）
http://blog.goo.ne.jp/3788616/e/2014a2958e3365a9819de4ee6b9eea2c
この映画、若い頃の事を派手に見せるんじゃなくて、「読み聞かせの結末」辺りを、もうちょっと上手くクライマックス的な盛り上がりにしてくれたら、泣けたかも知れないんですが、何せ中途半端でした。
alex_san> ぶった斬りの私の感想、共感していただけて嬉しかったです。
私の方こそ、「なるほど」と思えるご感想を読ませて頂けて、嬉しかったですよ。
今後とも宜しくです。(^-^)
投稿者 ココの管理人 : 2005年02月25日 04:00
観ました！！
何か所か私にリンクするところがあり
泣くポイントがありました。（他の方とはズレていたとはおもいますが。。。）
私もアリーがあっさり婚約した時には映画なのに自分のことのように怒ってしまいました。。。(;´Д`)
私の感想は「こんな風になりたい」という漠然としたものでみなさんのコメントを見て「映画初心者」だと実感してます(〃д〃)
投稿者 amie : 2005年03月05日 15:51
おぉ、amie さん。お久しぶりです。
中国からは、「無事」帰って来られたんでしょうね。（たぶん）お元気そうで（？）、何よりです。
amie_san> 何か所か私にリンクするところがあり
amie_san> 泣くポイントがありました。（他の方とは
amie_san> ズレていたとはおもいますが。。。）
そうでしたか。
泣けるポイント、人それぞれですよね。
私も泣く「はず」だったのに…！！（笑）
amie_san> 私もアリーがあっさり婚約した時には映画なのに
amie_san> 自分のことのように怒ってしまいました。。。(;´Д`)
と言う事は、もし、amie さんが彼女の立場だったら、あんなに「あっさり」ではないだろう、って事でしょうね。
だとしたら、正解だと思いますよ。(^-^)
この映画、たぶん、映画に慣れているか否かに関わらず、ハッキリ好みが分かれるタイプだと思います。
実際、私も、二十歳ぐらいの時に観ていたら、どうだっただろう？、とか、逆に６０歳の時だったら、どう感じるだろう？、とか、考えちゃいました。
「物語」の終焉は、あんな風に、「添い遂げられたら」と思わせるものは、ありましたが…。
ご実家に帰られてからも、たまには、覗きにいらっしゃってくださいね。
映画感想も、ボチボチ書き続けられたら、と思っていますので。
m(_ _)m
投稿者 ココの管理人 : 2005年03月08日 03:24